プロジェクト紹介

PROJECT STORY

東信州地区の高校生就活支援事業の運営協力

人材支援

産官学が広域で連携した全国でも稀なオンライン就活支援

東信州エリア10市町村で構成する東信州次世代産業振興協議会では、長野県地域元気づくり支援金を活用して、2019年より「地元職業高等学校と地域企業担当者の情報交換会」を始め、2020年には「#地元高校生の1,000人オンライン企業博」を、2021年は「地元高校生のオンライン就職博」として開催しています。世の中には多様な仕事や会社があることを身近な企業を通じて地元高校生に知ってもらい、就職後の定着率向上にもつなげていくことが狙いです。産学官が連携し、広域エリアを対象として、高校生に向けたオンラインでの就活支援の事業を実施するのは全国的にも稀で、企業へのインタビュー役に長野県住みます芸人ゆでたかのさんを起用するなど素晴らしいアイデアをお持ちでした。企画を聞いたカシヨキャリ開発センターはその具現化に向け相談に乗りながら、企業紹介動画の撮影・編集、ポスター等広報ツール作成や運営支援等で協力しました。

東信州地区の高校生就活支援事業の運営協力

上田市・一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC)

お話を伺った方
  • 長田泰幸氏

    上田市商工観光部地域雇用推進課課長

  • 林賢太郎氏

    上田市商工観光部商工課主任
    次世代産業支援担当/東信州次世代イノベーションセンター事務局

  • 岡田基幸氏

    一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC)センター長
    専務理事
    東信州次世代イノベーションセンター長
    信州大学特任教授工学博士

お客様の紹介(プロジェクト背景)

東信州次世代産業振興協議会は、産学官連携を核とした地域内での次世代産業創出に資する事業を推進し、地域産業の活性化を目指すため、平成28年7月に東信州エリア10市町村(上田市、小諸市、佐久市、千曲市、東御市、坂城町、御代田町、立科町、長和町、青木村)で設立されました。この地域には中核都市のような飛び抜けた大都市はないものの、互いに危機意識を共有し、広域で一体となって産業振興を目指せる点が同協議会においても強みになっています。事業主体は、日頃大学のシーズと企業のニーズのマッチングを行う(一財)浅間リサーチエクステンションセンター(AREC)内の東信州次世代イノベーションセンターが務めます。コロナ禍で対面式の会社説明会が実施できないなか、どうすれば高校生の胸に刺さるコンテンツを提供できるのか腐心した結果、この就活支援事業は参加企業にも学校にも高い評価を得ました。

プロジェクトストーリー
  • 高卒で就職した人の3年以内の離職率が3割になると聞き、なんとか改善したいと考えました。高校生は就職したい企業を自分で調べることはほとんどなく、多くは学校に届いた求人票の中から先生と相談して決めています。そのことに実は本人が納得していないと思うのです。ただ、慌ただしく過ぎる高校3年間で就活に充てられる時間は限られています。そこで、私たちが持つ「広域」という武器を活かし、地域の多様な企業と一度に向う機会を提供することで彼らの就活モードを一気に高め、主体的に業種選び企業選びをして欲しいと願いました。

  • 長田この企画は保護者や学校の先生方にも大きなメリットがありました。さまざま業種の数多くの企業の具体的な事業内容と、企業が求めている人材像を包括的に見ることができ、高校でどういう勉強をすれば地域で必要とされる人材になれるのか掴むことができたからです。

  • 岡田企業へのインタビュー動画で聞き手を務めてくれた長野県住みます芸人ゆでたかのさんの力によるところも大きかったですね。彼のセンスと勉強熱心さがあったらから、企業の魅力を高校生の胸に響くコンテンツとして届けられました。とかく知名度や規模で企業を見がちな傾向に対し、これまでにない企業の見方を提供できたのではないでしょうか。コロナ後の就職・採用活動のモデルの一つになったかもしれません。

  • 参加企業からも良い機会をもらったと評価いただきました。今後は、より多くの高校生に参加してもらうためにも、動画を開く動機付けなどに工夫を凝らしていきます。また、学校の先生からの要望も受け、動画の常設も考えています。

  • 長田私は今回の企画で広域連携の重要さを再認識しました。10市町村はもともと地理的にアクセスしやすい関係にありますが、今回まとめ役となった東信州次世代産業振興協議会の存在が大きかったです。

  • 岡田広域での産官学連携によりこうして発信できた情報を、高校生だけでなく、この地域で前向きにキャリアアップを目指す時にも動画をみてもらえたらと期待しています。

  • 長田さらに高校生が企業に求めるものも発信し、双方向のコミュニケーションができると良いですね。

  • 岡田そうした過程で地域の企業自身も変わっていくことが、ひいては地域産業の活性化にも通じると思います。

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